塾経営が厳しいときは、この4点を見直してみよう!
Feb 24, 2023塾経営をされている方から、「経営が本当に厳しい」という声を聞くことがあります。 確かに少子化やコロナ渦の影響もあり、塾経営のモデルはこれまでのやり方では立ち行かなくなるケースが増えているのは事実です。
しかし、実際に塾経営の動向を確認すると、全体的に上昇トレンドであることが分かります。 例えば、経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」を確認すると、2021年7月時点で前月比約16%アップの実績が出ており、塾の売上実績は5ヶ月連続で更新されています。様々な障壁こそあれど、塾業界はまだまだ衰えていません。
もし塾経営が厳しいと感じるのであれば、この記事でご紹介する4点に集中的に取り組むことで、改善できる可能性が大いにあります。是非最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
Check1.塾経営が厳しいなら塾の方向性を再確認しよう
塾経営に限らずビジネスの基本ですが、塾の方向性を明確に定めることは非常に大切です。
「ここはどのような塾なのか」というイメージがぼやけてしまうことで、保護者や生徒から選ばれにくい塾になってしまいます。逆に「ここの塾はこんな強みや特徴がある」という個性が明確になることで、他塾と差別化を図ることができ、保護者や生徒から選んでもらえる塾となります。具体的にどのような取り組みで塾の方向性を明確にするのか、以下の3点をご紹介します。
1. 保護者や生徒のニーズを把握する
保護者や生徒から選んでもらえる塾となるために、あなたの塾の地域のデータを徹底的に調べましょう。その結果、地域のニーズが明確になり、ターゲットを明確にできるからです。例えば、周辺地域の学校数や生徒数、進学先、ライバル校を調べることで、保護者や生徒がどのような塾を求めているか仮説を立てることができます。
また、世帯平均年収等を調べることで、保護者側のニーズも明らかになります。すると、どのような塾経営をすべきかの方向性が明確になり、経営改善に繋がります。保護者や生徒のニーズをしっかり洗い出しましょう。
2.塾の理念を明確にする
保護者や生徒のニーズを確認できたら、塾の理念を明確に表現しましょう。広告の出し方に通じる部分がありますが、明確な理念を掲げることで、他の塾ではなく、あなたの塾を選ぶ生徒を確実に囲い込むことができるからです。塾の理念は、言うなればその教室の「指導方針」のようなものです。
そしてその方針は、塾内での規則やサービス内容ときちんとリンクしていることが重要です。例えば、「宿題をやってこない生徒」がいたとして、その子にどのような対応を取るかは塾の方針によって変わります。
「できるまで家に帰さない」とする塾もあれば、まずはやらない(できない)理由を一緒に考えるなど、コーチングという観点からアプローチする塾もあります。なぜそうするのかは、塾の指導方針、つまり理念にひもづいている必要があるというわけです。そこがチグハグで、行き当たりばったりの指導をする塾は、いずれ信頼を失い、生徒・保護者が離れていってしまうでしょう。
3.他塾との差別化を図る
他の塾にはないポイントを明確にすることで、差別化を図ることも大切です。
その結果「この塾だから通いたい」という動機づけに繋がるため、その地域のニーズに合わせて運営することがポイントです。授業や生徒の個別フォローの仕方で他塾と差別化を図ることも大切ですが、以下のように、学習指導以外の面でのサービスを充実させることも、他塾との差別化を図ることのできる方法です。
- 生徒の送迎サービスを付ける
- 簡単な食事のサービスを用意する
例えば食事を付けることで、仕事が忙しい保護者から選んでもらえるポイントとなるからです。是非地域のニーズに合った他塾にはないサービスを展開しましょう。
Check2.塾経営が厳しいなら損益の改善をする
塾経営の見直しにあたってシンプルに改善できるのが、損益についての取り組みです。どのようなビジネスにおいても共通することですが、経営者としてどのようなポイントを押さえるべきなのか、以下3点でご紹介します。
1.広告費を節約する
塾経営の中で、広告費は経費の中でも大きく削れる費用の一つです。 広告掲載は集客に直結するため重要なことですが、全て専門の業者にお任せしてしまうと、高額になりがちです。 余計な出費を抑えるためには、効果的な広告を出してくれる優秀な業者を選ぶことが大切です。
また、コストをかけずに自分で広告を出すこともできます。
例えば、
- ホームページを開設して塾の指導風景や先生の情報等を発信する
- 専用のSNSアカウントを作成し、自教室の様子をPRする
など、やり方次第で費用対効果の高い宣伝することができます。広告費はかければかけるほど、必ず集客に繋がるという訳ではないので、相応の広告運用スキルを身に着けることが非常に重要です。
2.設備費を節約する
塾のハードとソフトを節約することで、初期費用を大きく抑えることができます。例えば、自宅や自己所有の不動産を活用できれば、毎月の家賃を節約することが可能になります。 また、机や椅子などのアイテムは、自宅のお下がりやリサイクルショップで購入するなどすればコストを大幅に抑えることができます。
節約を意識しなければ、設備費もどんどん膨れていきますので注意しましょう。「自宅で開業してみたい」という方はこちらの記事もチェックしてみてください。
関連記事:自宅で個人塾を開業する方法とは?必要なものから失敗しない運営方法も紹介
3.ツールを活用する
様々なシステムを活用することで、塾経営における設備費や人件費などのコストを削減することができます。近年は、YouTubeやZoomなどのツールを活用したオンライン授業を取り入れた塾も増えています。コロナ禍の影響もあり、対面授業に不安を感じる保護者や生徒が増えているという要因があるためです。
そして、何よりオンライン授業は手軽にどこでも受講できるため、保護者や生徒側の利便性が高まります。塾側としてもマーケットを拡大するチャンスとなるため、必要なシステムは積極的に導入した方が良いでしょう。ただし、一からシステム導入の全てを行うとなると大変な労力を要するため、事前に情報整理しておくことをお勧めします。
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Check3.塾経営が厳しいなら集客を改善しよう
塾経営を安定・発展させるためには売上の確保、成長が不可欠です。より多くの保護者や生徒さんから選んでもらえる塾経営を行うべく、以下の3点についてご紹介します。
1.webマーケティング
これまでの塾経営における広告運用の手法としては、チラシのポスティングと口コミがメインでした。もちろん今でもその方法で入塾申し込みはありますが、より効率の良い方法での広告運用を検討することも重要です。
特にWEB上で塾の特徴や強みをターゲット層に対してクリティカルに訴求することが大切です。まずはホームページやSNSを活用して情報を展開するプラットフォームを整えておくとよいでしょう。そしてより多くの集客を実現するには、Web広告やメルマガなどにより、ターゲットにピンポイントに訴求できる手法を活用します。
この辺りは専門知識が必要になりますので、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
関連記事:メルマガで集客する方法とは?メールマーケティングのコツを徹底解説
関連記事:ステップメールで集客する方法とは?効率的かつ爆発力のある集客方法を解説
関連記事:リストマーケティングとは何か?メリットや学び方を徹底解説
2.自然と口コミが広まる仕組みをつくる
大手塾に比べると、残念ながら個人塾は知名度が低く、チラシやWeb広告を見るだけで申し込んでくれる保護者や生徒は少ないのが現実です。それに比べると、口コミでの集客は確実性が高く、塾経営が上手くいくサイクルを作ってくれます。口コミが広がるようにするには、紹介制度として友達紹介特典を設けるのが一般的です。
例えば、紹介してくれたらクオカードや図書カードをプレゼントする、入会特典として授業料を割引する等の方法があります。生徒や保護者の満足度が高くても、それを「誰かに伝えるきっかけ」を与えないとなかなか話題にしてくれませんし、「勝手に紹介してくれる」という考えでは大きな機会損失につながりかねません。
「いいサービスを提供していれば、勝手に口コミを広めてくれる」というのは、半分正解で残り半分は幻想です。集客活動をせず、広告宣伝費0で運営している塾もありますが、そうした塾はすでに地元で不動の地位を得た一握りの塾のみなのです。 開校して間もない名の知れ渡っていない塾であれば、「口コミが広がる仕組み」を意図的につくっておくことがとても重要です。
3.伝え方を変える
どんなに素晴らしい授業をしていても、塾の指導内容や先生の顔、教え方や塾内の雰囲気が分からないままでは「この塾に通おう」とは思いません。その塾に通い始めたらどのような生活になるのかが想像できないままでは、保護者や生徒から選んでもらうことは難しいでしょう。
そのため、塾の指導内容や風景を広く知ってもらう努力が必要になります。 これまではパンフレット等を活用し、塾内の指導風景の写真、内容の説明等を通じて授業の雰囲気を伝えてきた塾が多いと思います。もちろんパンフレット等の紙媒体も有効ではありますが、やはり紙媒体だけでは伝える情報に限度があります。
そのため、多くの塾で取り入れられているのが体験授業です。 実際の授業を体験してもらうことで、雰囲気を伝えるだけでなく「この授業が面白かった」「ためになった」と感じてもらえるチャンスとなります。どんな塾なのか知ってもらえば、通塾後のミスマッチを減らすこともでき、在籍の安定化にも貢献します。
紹介動画を公開するというのも効果的です。YouTube等動画サイトに塾の指導内容をアップロードすることで、どんな先生なのかはもちろん、指導中の細かい雰囲気までも伝えることができます。
Check4.塾経営が厳しいなら経営者としてのレベルを高める
昨今のコロナ渦により、多くの業界でビジネスモデルの変革が求められました。塾業界についても同様で、時代によりマッチしたサービスを提供し続けなくてはなりません。そのため、経営者はよりレベルの高い経営スキルを求められるようになり、多くの知識を習得し、その手腕を発揮し続けていく必要があるでしょう。
経営や業務で忙しい中、効率的に知識を習得するべく、以下の3点にポイントを絞ってご紹介します。
1.マーケティングに関する知識を高める
マーケティングとは、商品やサービスを顧客から選んでもらえるために行う仕組みづくりのことを言います。 塾経営者のマーケティングに関する知識が豊富であればあるほど、トラブルに強くなり、あらゆるシーンで正しい方向に進んでいくことができます。
塾経営に限らず、マーケティングに関する本は数多く出版されているので、まずはご自身で勉強してみるとよいでしょう。YouTubeでも関連動画は多数アップロードされており、情報収集の手段はいくらでも検討できます。
ただ、塾経営を行っていると勉強に使える時間は限られてきます。今自分が最も必要としている情報を即座に取得することはとても大変なので、専門家に相談してみるのも策の一つです。効率よく知識を習得し、塾経営を見直してみましょう。無料カウンセリングも受け付けているのでお困りの方はお声掛けください。
問い合わせ:無料カウンセリングに予約する
2.成功している塾経営者に学ぶ
世の中には多くの塾経営者がいて、その中でも個人塾経営からスタートして、成功を納めている方は多数存在します。 塾経営をより良いものにするためには、成功者のやり方を真似するのが手っ取り早いです。しかし、実際にそのノウハウがあなたの塾の課題にぴったり当てはまるかどうかは、分かりません。
その地域だからこそ、そのやり方で成功したというケースがあるからです。一方、特定の地域に限定せずとも取り入れた方が良いと言われているのが、オンライン授業です。最近のトレンドを踏まえても、オンライン塾を利用する生徒が増加傾向にあります。
しかし、オンライン授業を一から十まで自分だけで開講するのは現実的に難しい部分もあります。まずは基本的な知識を習得することをお勧めしますので、気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。
関連記事:オンラインスクールの作り方・始め方!構築から運営方法まで徹底解説!
3.オンラインコンテンツを制作する
塾の経営者として経営スキルを向上させるためには、自己啓発やご自身が経営に専念できる環境を整えることがとても重要です。そのためには収益を生み出す仕組みをつくりあげ、あとは運用とメンテナンスのみである程度の収益を確保できるようにすることが理想と言えます。
例えば、ご自身の授業やサービスをオンラインコンテンツとしてパッケージ化し「教材」として売ることができれば、それは一つの収益源になり得ますよね。もちろん、それには「どうしたら売れるコンテンツにできるか」を考え、「売れるまでの導線」をきちんと設計することが重要です。
こうした取り組みは、時間や費用といった初期投資こそ掛かるものの、仕組みさえ構築できれば、あとは運用するのみで収益を生み出せるという点において非常に強力です。詳しくはこちらの記事で詳細を解説しているので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
関連記事:コンテンツ販売のやり方・作り方!個人で売る方法教えます!
関連記事:オンライン講座の作り方!選定から企画・販売まで全ステップ徹底解説
塾経営が厳しいと感じている方から寄せられる質問Q&A
今回は「塾経営が厳しいときに見直す点」をテーマに改善ポイントを4つの項目に分け、解説しました。塾経営は簡単に上手く行くものではないものの、最適な対策を実行することで収益を拡大していくことは十分可能です。
塾を利用したいという生徒や保護者からのニーズは年々拡大傾向にあることは事実ですので、あなたの塾に合った経営方針を確立して成功につなげましょう。では最後に、塾経営が厳しいと感じている方からよく寄せられる質問を紹介します。
Q1:自宅で開業していますが、集客に苦戦しています。何か解決策はないでしょうか。
まず、自宅での開業は立地を選べないという点において非常に不利であるということを認識する必要があります。もちろん、開校する場所によっては生徒数が多く、競合が少ない恵まれた条件が整っていることはありますが、そのようなケースは極めて稀です。
集客に苦戦しているということは、他塾に生徒をとられているか、そもそも生徒数が少ない、ご自身の塾が認知されていないという可能性が考えられます。それによって、集客方法を見直すべきか、そもそも別の策を講じる必要があるのかが変わってきますが、多くの場合、解決策は後者に委ねられます。
自宅開業に関しては、以下の記事が参考になるはずなのでぜひチェックしてみてください。
関連記事:自宅で個人塾を開業する方法とは?必要なものから失敗しない運営方法も紹介
Q2:塾を開業してしばらく、収益的に厳しい状況が続いています。撤退を検討したほうが良いでしょうか。
開業する地域や規模にもよりますが、開業して6ヶ月が見極めのポイントです。運営するのに最低限必要な在籍(収益)を6ヶ月経っても確保できていない場合は、その後の経営維持は極めて困難になるケースがほとんどです。
というのも、6ヶ月間もあれば塾にとって最大の集客ポイントとなる「季節講習」を迎えています。そこを超えても尚、生徒が集まっていないのであれば同様の状況が続く可能性が極めて高いからです。また、在籍する生徒の母数が少なければ「内部生からの紹介」も機能しにくくなり、赤字経営がしばらく続くことを覚悟しなくてはなりません。
なるべく早期に打開策を検討したほうが良いので、早期成功のポイントをまとめたこちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:小さな塾でも開業から6ヶ月で”安定収入”を手にする秘訣を伝授!
本編はこれで以上となります。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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