メルマガのクリック率を上げる具体的方法や計測手段について徹底解説
Mar 04, 2023ユーザーとの関係性を構築できるメルマガは印刷物のDMとは異なり、比較的安価で商品やサービスなどの営業活動ができるマーケティング手法として、多くの方が利用しているのではないでしょうか。
ただ、メルマガは送付後の計測結果を検証しつつ改善しなければ、ユーザーに送ることだけが目的となってしまい、目に見える効果を実感できないものです。実際に個人や企業担当者の方は、「メルマガから本記事への変遷が少ないこと」や「LPに配置したCTAのクリック率が伸びていないこと」に悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回は、メルマガのクリック率を上げる具体的な方法を3つのポイントに分けて紹介し、クリック率を改善するコツについても詳しく解説していきます。そもそも、メルマガのクリック率を計測する方法がわからない方に向けて、「Googleアナリティクスで計測する方法」と「メルマガ配信システムで計測する方法」も紹介していますので、最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
メルマガのクリック率とは?
本題に入る前にメルマガのクリック率の定義を整理しておきましょう。クリック率の定義は「クリック数÷開封数×100」となります。具体的にはメルマガを開封したユーザーが1,000人で、その内の100人がCTAボタンをクリックしていればクリック率が10%ということになるのは当然でしょう。ただし、配信エラーや迷惑メールになってしまったメルマガの数は除外されることに注意してください。
では、メルマガのクリック率の平均はどの位になっているのか見ていきましょう。クリック率の前に、そもそもメールが開封されないという点でお悩みの方はこちらの記事もチェックしてみてください。
関連記事:メルマガの開封率を上げるためには?計測方法から解決策まで徹底解説
メルマガのクリック率の平均は開封数の0.8~2%
大前提としてメルマガのクリック率は、業界ごとで異なり、同業種の中でもメルマガを送付するターゲット層によってクリック率に差が生まれるものと認識してください。これを踏まえた上での平均クリック率が0.8〜2%という水準になっています。
業種別 |
平均クリック率 |
マーケティング・メディア |
約3% |
不動産 |
約2.5% |
教育 |
約3.5% |
金融 |
約3% |
小売 |
約3.4% |
業種別の平均クリック率は上記のような数値になっていますが、計測結果は対象ユーザーの数や測定方法で異なるため、参考までに見ておいてください。
メルマガのクリック率を上げる要素は幅広い
平均クリック率は0.8〜2%と言われていますが、この平均クリック率の中でも高水準に持っていくためには、前提として以下のようなメルマガにできているかどうかが重要です。
- どういったメルマガ配信を見せているのか
- ユーザーを見込み客としてどのように誘導しているか
- タイトルは適切か
- 商品やサービスとの文章の整合性はとれているのか
- CTAの見せ方は合っているのかなど
開封率を上げたい場合であればタイトルが大部分の要素を占めているものの、クリック率となると、読者が触れる情報量が各段に増えます。つまり、クリック率を上げる要素は非常に多角的になっていることがわかるので、改善点が多くトライアンドエラーが必要になるということを覚えておきましょう。
メルマガのクリック率を上げる3つのポイント
結論からお伝えすると、クリック率を上げるために必要なことは下記の3つです。
- 長期的なクリック率の計測
- CTAボタンに付随する文章の工夫
- CTAボタンの先にある未来を提示する(ベネフィット)
メルマガのクリック率で悩んでいる方はまず、これらのことに注目する必要があるため、1つずつ詳しく見ていきましょう。
Point.1 大前提として、クリック率を計測しよう
メルマガを配信している方の多くは、メルマガ配信ツールを利用しているのではないでしょうか。ほとんどのメルマガ配信ツールにはクリック率を計測するための機能がついています。
まずは現状を確認して改善するために、各種メルマガ配信システムのクリック率計測機能を利用しましょう。どのメルマガ配信システムを利用して良いかわからない方は、後半でオススメのメルマガシステムを紹介するので参考にしてください。
Point.2 CTAボタンの文章で、大きくクリック率が変わる
CTAボタンは商品の購入や予約、サービスの会員登録などに利用され、ユーザーにコンバージョンしてもらうための重要な役割を担っていることはご存知だと思いますが、CTAボタンの文章、いわゆる「ラベリング」によってもクリック率は大きく変わります。
ユーザー視点で考えられた文章とそうでない文章ではクリック率が変わるため、一目で見てわかる完結な文章が求められます。商品を購入してもらいたい場合は「こちらをクリック」といった曖昧な表現ではなく、「〇〇商品の購入はコチラから」など明確な文章にしましょう。
また、CTAボタンの色の変更もユーザー視点に立った重要な改善ポイントで、自社のイメージに合った色にすることで直感的に理解してもらうことも可能になります。
Point.3 CTAボタンの先の情報へ興味付けしよう
クリック率が改善しない大きな要因は、CTAボタンの先にある未来(ベネフィット)を提示できていない可能性が考えられます。「商品やサービスを購入して得られる体験」や「継続して利用することで変化するポイント」を正確に伝えられているでしょうか。
CTAボタンからコンバージョンに繋げるためには、タイトル、本文、CTAボタン手前の導入などの文章で、どういった情報を伝えたのかが鍵になるのです。ただメリットを羅列するよりも、ユーザーに提供できるであろう未来を提示するように心がけてみてください。
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メルマガのクリック率を計測しよう
ここまでクリック率を改善する方法を紹介しましたが、そもそもメルマガのクリック率を測定する方法を知らない方もいるのではないでしょうか。メルマガのクリック率は以下2つの方法で計測できます。
- Googleアナリティクスを利用する
- メルマガ配信システムの機能を使う
メルマガのクリック率測定方法には2通りありますが、初心者の方にオススメするのは配信システムの機能を利用する方法です。Googleアナリティクスでも計測できますが、操作が少し複雑になっているため、手軽で正確な計測結果が期待できる配信システムの機能を利用したほうが良いでしょう。ただ、Googleアナリティクスでしか計測できない情報もあるので、それぞれの測定方法を簡単に紹介します。
Googleアナリティクスを使って計測する方法
ご存知の方も多いとは思いますが、まずはGoogleアナリティクスについておさらいしておきましょう。GoogleアナリティクスはWebサイトのアクセス解析をするためのツールで、PV数やセッション数、サイト内の回遊行動などの結果を確認できるものです。
Googleアナリティクスは無料で利用できますが、Googleアカウントでログインした後、各種設定を行う必要があります。さらにクリック率を計測するためには、Googleアナリティクスを遷移先サイトに設置した上で、アナリティクスに反映されるパラメータ(Campaign等)を付与したリンクをCTAボタンに入れなければならないなど、慣れていない方にとっては複雑な作業が必要です。
配信システムの機能で測定する
既にメルマガを配信している方の多くは、各社の配信システムを利用していると思いますが、多くのメルマガ配信システムにはデフォルトで計測機能が実装されているケースがほとんどです。
Googleアナリティクスでクリック率を測定するためには、いくつかの複雑な操作が必要かつ自分で調べながら項目を設定する必要がありますが、配信システムでクリック率を確認する場合、専用のマニュアルやサポートがついているので慣れていない方でも手軽に利用できます。
実際にクリック率が計測できる配信システムを3つほどご紹介するので、参考にしてみてください。
シンプルで使いやすいblastmail
HTMLやデザインの知識不要でメルマガが作成できる「blastmail」は11年連続顧客導入数シェアNo.1の実績を誇るサービスです。デコメール機能を利用すればデザイナーが作成するようなカラフルで複雑なデザインを作成できるので、個人でも大手企業が配信しているようなメルマガを手軽に作れるといったメリットがあります。
計測機能自体はシンプルなものになっており、開封率・クリック率の測定、ユーザー情報や開封、クリック日時を確認することが可能です。他の配信システムに比べて月額利用料が安いので、メルマガ配信+簡単な測定結果が知りたい方にオススメのサービスです。
12種類の分析機能が利用できるWiLL Mail
簡単な操作だけスマホに対応したメルマガも作成できる「WiLL Mail」はHTMLの知識不要で利用できる配信システムです。12種類の分析結果を一目で確認でき、開封率やクリック率、コンバージョン数はもちろん、デバイスごとや日時別の数値をヒートマップやグラフなどで見られるといった特徴があります。
プレミアムプランなら顧客データベースの蓄積や外部システムとも連携できるので、長期的なメルマガの分析・検証が可能です。
詳細な効果測定をしたいなら配配メール
メールマーケティングに必要な機能がそろっている配配メールは、営業活動に特化した配信システムです。
配配メールの特徴の1つでもあるBridgeプランでは専門コンサルタントのサポートを受けながら、成果目標や運用方法を決められるため、メールマーケティングの経験が無い方も実績を上げやすいといったメリットがあるサービスと言えるでしょう。
メルマガの効果・分析機能は開封率やクリック率、各種レポートをグラフで見られ、配信エラー解析も読者ごとに確認できるようになっています。また、ABテスト配信も利用可能なのでメルマガの分析・測定を多角的に行っていくことが可能です。
メルマガのクリック率を上げるコツ4選
メルマガのクリック率が上がるコツは以下4つです。
- CTAボタンを配置する位置を文章の後半にする
- 内容のイメージが伝わるタイトルにする
- CTAボタンに入力する文章の印象を明確にする
- 導入文を加えてCTAボタンに誘導する
一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.CTAボタンを配置する位置を調整しよう
CTAボタンを配置する場所は記事によって異なりますが、基本的には「本文の後半」または「一番最後に配置」されることが一般的です。メールの冒頭にインパクトのあるメインビジュアルを入れ、単刀直入に即時LPなどへの遷移を促すケースもありますが、多くの場合、そういった手法を取るのは企業のメルマガであり、htmlメールが前提にあるため、個人の場合はあまり参考になりません。
また、メルマガはLPやサイトとは異なり、もともと購買意欲・関心度の高いターゲットを想定して配信しているので、「最後まで読んでもらうこと」が前提です。ゆえにセオリー通り、後半部分に配置するのが適切です。
2.内容のイメージが伝わるタイトルにする
メルマガは、タイトル次第で開封率やクリック率が大きく変わります。
- どのような人に向けたものなのか
- ユーザーに有益性を端的に伝えられているのか
- 客観的な数値的根拠やデータを可視化できているか
- 緊急性や限定性はあるのか
紹介したい商品やサービスの情報が具体的に伝わるような情報を取り入れつつ、CTAボタンの先にある情報に価値を感じてもらうようにしましょう。
関連記事:メルマガ作成のコツ13選!テンプレートや例文を知ってメルマガ作成をマスターしよう
3.CTAボタンに入力する文章を工夫する
クリック率は、CTAボタンに入力する文章でも大きく変動します。例えば、メルマガの文章に沿った自然な流れで「本編を読む」などにしておけば、比較的高いクリック率になりますが、「今すぐ申し込む」などの少し重めのオファーの場合は、クリック率が低くなる傾向があります。
そのため、読者が心理的不安やストレスを感じさせないよう、クリックの敷居を下げる工夫はしておくべきでしょう。
4.導入文を加えてCTAボタンに誘導する
クリック率が上がらない場合、そもそもCTAボタンに込められた意図がユーザーに伝わっていない可能性があります。
「ダウンロード」や「クリック」といった端的な言葉になっていたり、CTAボタン前後の文章に繋がりがなかったりする場合はクリック率も上がりづらいため、「導入文を加える」などしてCTAボタンを押しやすいパターンに変更してみてください。
ABテストでメルマガのクリック率を改善しよう
メルマガのクリック率を改善するには、ABテストは必須でしょう。
ABとは、「現在使用しているもの」と「それに変更を加えたもの」を2つを同時に送付し、クリック率を比較することで、どちらが有効なのか、明確な改善点を見つけ出せる方法です。厳密には同条件下の比較にはなっていないものの、なるべく条件の差分をなくすことで、より正確な差分の測定をすることが可能になります。
ABテストは2通りだけでなく、複数を同時に比較検討することもありますが、複数の場合はどの部分がクリック率に影響しているのかがわからなくなるため、実際に利用する際は、改善項目を一つだけにするなど、ポイントをしぼっていくことが重要です。
とある事例では、メルマガの中に入れてある「バナー画像の配色とフォント」を変えただけで、クリック率とその後のコンバージョン率が上がったという事例があるほど、「何が有効なのか実際試してみないと分からない」ものです。実際にABテストの効果測定を行い、「あなただけしか知らない法則」が見つけてみましょう。
メルマガのクリック率を上げる方法まとめ
今回の記事では「メルマガのクリック率を上げる具体的な方法」や「クリック率の計測手段」について詳しく解説しました。今回ご紹介したメルマガのクリック率を上げるコツやポイントに注意しつつ、少しずつ改善点を見つけて修正を加えるようにしてみてください。
また、メルマガの配信で最も大事なのは「クリック率を上げること」がゴールなのではなく、あくまで最終的な目標は「コンバージョンにつなげること」です。ゆえに、たとえクリック率が低かったとしても1件の成約で高額な利益が上がる場合、最終的なCPA(顧客獲得単価)は良かったという結論に至るということもあります。
コンテンツの質や集客方法など、様々な観点で取り組みを見直し、皆さんのビジネスを成功に導いてもらえたらと思います。 webマーケティングに関する全般的な知識を学びたい、コンテンツの制作方法を知りたいという方は、こちらのオンライン講座も参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください。
それでは、今回はこれで終了となります。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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