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ピアノ講師はストレスが多い?抱えがちなストレスの原因と対処法を徹底解説

ピアノ講師はストレスが多い?抱えがちなストレスの原因と対処法を徹底解説

Oct 01, 2023

 

 

社会生活を送っているとプレッシャーや不安を感じて、心の負担になる場面が少なからず存在します。程度の差はあれど、誰しも一度は日常生活の中でストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。厚生労働省の「労働者健康状況調査」によると、仕事にストレスを感じている人の割合は約6割になるという驚きの結果が出ています。それほど働く人にとってストレスは身近なもので、メンタルヘルスとの向き合い方が大切になってきます。

ピアノ講師という仕事は、年齢や立場の違う人との関わりが多い職種です。それゆえに、視点や考え方の違いから、先生と生徒(または保護者)の間で意見が食い違ってしまうこともあります。好きでやり始めた仕事であっても、やってみて初めて直面する壁にストレスを感じる瞬間もあるでしょう。

ストレスを感じると様々な症状が出てきます。特にイライラしたり集中力が低下するなどの心理的な変化が出始めると、レッスンにも大きな影響をおよぼします。ストレスによってレッスンの質が落ち、トラブルが増えることでまたそれが心の負担になるといった悪循環におちいることもあります。精神的に追い込まれて立て直すことが難しくなる前に、原因と対策を知り、少しずつ改善していきましょう。

 

 

ストレスを感じているピアノ講師はどんなことに悩んでいる?

 

状況によって生徒や保護者、自分自身に対してなど、心の負担を感じる対象は色々あります。どんなことを重荷に感じるのかという点は人それぞれの得意不得意によっても変わってきますが、一般的にストレスを感じやすい原因は3つあります。

 

 

Case1.人間関係

 

やはり人間同士の関わり合いの中では、性格の相性によるストレスを感じることがあります。

生徒との相性もありますが、保護者との間に問題が生じることも珍しくはありません。生徒や保護者がピアノレッスンに求めることと、講師が音楽指導の上で必要とすることが一致しないという原因で、双方間に少しずつズレが生じることもあります。

また、生徒が増えるにつれて、人間関係の問題は生徒同士の間にも起こり、講師が気にかけなければならない場面が出てくるかもしれません。生徒同士の連弾などを行う場合、年齢や性格、音楽レベルに配慮した組み合わせを考えるといった対応が必要になり、人間関係が複雑化するほど講師側の負担が増えることもあります。

 

関連記事:ピアノ講師の仕事に疲れたとなったら試してみたい3つの思考

 

 

Case2.レッスン状況に対しての不満

 

日々レッスンを行っていると、考え練ってきたレッスンプラン通りには進めていけない現実に、気持ちが不安定になることがあります。 

生徒にはこの程度までは家で練習してきてほしいと思って伝えていても、なかなか難しいことも多くあるものです。時には、生徒がレッスンに来ても、あまり一生懸命取り組む姿勢が見られなかったりする場面もあるでしょう。特に幼い生徒は、思い通りにレッスンが進まないパターンが多数見受けられます。

なんとかうまく指導していこうと試行錯誤しても、結果に結びつかない時間が長くなると、モチベーションを保つことが苦しくなってくることもあるでしょう。

 

 

Case3.自分自身へのジレンマ

 

人によっては自分の能力に対してストレスを抱えることもあります。

最初からすべて完璧にこなせる人はいないので、仕事をしていく中である程度学んでいくものですが、改めて自身の力の至らなさに直面することで心が折れてしまう人もいます。対応力不足に対するもどかしさや、講師として評価される基準に達していないのではないかという不安にかられて、一人で自問自答して苦しみを抱え込んでしまう場合もあります。

 

関連記事:「ピアノ講師を辞めたい!」と思ったときに考えておきたい3つの選択肢

 

また、個人教室の場合は相談できる相手が限られるがゆえに、思うように利益を出せないなど、自身の経営能力に関わるつらさも大きな負担になりやすい傾向があります。このように、ピアノ講師の仕事は単純に知識を伝えるだけではないので、人との関わりに付随して様々なギャップやストレスを抱えることがあります。

 

 

では、なかなか消化できない苦しみにどう対処していけば良いのか、具体的な対策方法を知っていきましょう。

 

 

 

ピアノ講師のストレス対処法1 自分の考え方と向き合う

 

まずは生徒や自分自身の思考を掘り下げてみましょう。考え方が状況に適しているのか分析して、物事を見る角度を変えることで気持ちが軽くなることがあります。

 

 

Point1.自分の中の「あたりまえ」を分析する

 

生徒は日頃の練習やレッスンの中で、何が正解でどれが良くないことなのか学んでいきます。

講師自身も生徒として先生から教えられて学んだこと、自分で工夫したり感じ取ってきたことを積み重ねて、現在の講師としてのレッスンに結びついている面が多いことでしょう。そうして今まで作り上げてきた「あたりまえ」にはどんなメリット・デメリットがあるのか、はっきり認識してみることで、縛られてきたことの必要性の有無について気付くことができます。

他のものに変えられない常識であるのか、単に教えられたことを同じように受け継いでいるだけなのか、今一度考えてみましょう。自分にとって正解としてきたことが、生徒にとって一番良い答えであるとは限りません。一つのやり方や考え方しか引き出しがないと、対応に苦しむ場面が出てきます。思考を深く掘り下げて、他の考え方がどこまで許容できるのか検討していきましょう。

 

 

Point2.生徒を理解する

 

人それぞれ家庭環境や考え方は違うものです。当然、生徒も講師とは違う思考や特長を持つ場合が多くあります。何を望んでレッスンを受けたいのかという点をあげてみても、ピアノを楽しく弾いてみたいという人や特定の曲が弾きたい、音楽の道に進みたいなど様々な動機があります。

昔は先生というと厳しく、絶対的な存在として位置付けられることが多くありましたが、時代の流れで変化し、今は人の多様性を理解することが大切に扱われるようになりました。講師自身の経験を基準に考えるのではなく、生徒個人の意思や特長に目を向けて理解するようにしましょう。

 

 

Point3.理想と離れて割りきる

 

何か物事を始めるとき、こうなりたいという理想やこうあるべきという基準など、漠然としたイメージを頭に思い浮かべながら入っていく人が多いものです。

ストレスというのは、理想と現実の差が大きくひらくほど、強い苦しみとなっていきます。その理想に近づいてうまくいっている間は良いのですが、理想が常に付きまとうがゆえにつらくなることもあるため、自分の中のイメージが実現可能なものか改めて検討してみましょう。時には、心のバランスを保つために、こだわりを持ちすぎず目の前にあることだけを消化していくことも必要です。



 

ピアノ講師のストレス対処法2 スキル向上を目指す

 

仕事に役立つ知識や技術を学ぶことで、今よりも対応力を上げて精神的負担を軽くすることができます。具体的にどのような勉強をしたらピアノ講師の仕事に役立つのか、3つのスキルアップについて解説していきます。

 

 

Point1.音楽力を上げる

 

ピアノを教えるうえで、音楽に関わる能力は必要不可欠です。

初級レベルのレッスンではそれほど高度な音楽力は必要になりませんが、指導年数が長くなり、レベルの進んだ生徒が増えてくると講師の音楽力レベルも上げていかねばなりません。中級や上級になってくると、日々のレッスンに関わるだけではなく、イレギュラーな対応も増えてきます。

例えば、生徒が急に学校等で頼まれた伴奏などの楽譜を持ってくることが増え、初見での譜読みや生徒と楽譜のレベルの見極め、学校の進め方とのスケジュール調整など瞬時に対応する力が求められてきます。そのようなあらかじめ準備ができない状況に対しても、講師自身のスキルアップを地道に行うことで焦らず指導できるようになります。

レッスンを続ける以上、音楽力に対する自信のなさは、蓄積されるとつらくなってきます。コツコツ努力を積み重ねていきましょう。

 

 

Point2.幼児教育の知識を身につける

 

幼児期の生徒は集中力を保つことが難しく、一定時間ピアノを弾くことができない場面が多くみられます。

レッスンでピアノを弾き続けることは当然という感覚でいると、うまくいかない幼児教育につい、焦りやいら立ちを覚えてしまいがちになります。そのような状況でも、幼い子どもの特長や傾向を知っておくことで、もどかしさを抑えることができます。幼児に対する知識を身につけ、ピアノを弾く以外の指導レパートリーを増やして対応力を広げていきましょう。

 

さらに幅広い生徒への対応力を身につけたいかたはこちらの記事も参考にしてみてください。

 

関連記事:レベルの高いピアノ講師はここが違う!すぐに取り入れられるコツ&困ったときの対応術

 

 

Point3.経営ノウハウを学ぶ

 

個人経営でピアノ講師をしている人は、経営ノウハウを学ぶことで低収入の苦しさを改善することが期待できます。

いくらやりがいのある仕事であっても、利益が見合ってないとモヤモヤした気持ちが降り積もっていくものです。利益を上げる術を学び、目に見える目標を達成することで心に余裕ができ、穏やかな気持ちでレッスンに臨めるようになります。

また、判断力や決断力、コミュニケーション能力など、ビジネス全般に共通する能力はピアノ教室の運営にも大きく役立ちます。判断力を身につけて悩む時間を減らしたり、コミュニケーション力を強化してレッスンを円滑に進め、ストレスを軽減していきましょう。

 

関連記事:音大を出ていない人でも稼げるピアノ講師になる方法を徹底解説

 

 

 

ピアノ講師のストレス対処法3 レッスン形態の見直しを図る

 

労働環境が原因で負担がかかっている場合、ストレスを受けにくい環境作りを行うことで精神面に大きな変化が見込めます。教室を長く続けていくためには、自分の状況に見合った環境を整えることが重要です。現在のスタイルから無理なく改善できる点がないか見直してみましょう。

 

 

Point1.規約を作る

 

生徒が増えてくると、指導の中で小さな問題が起こりやすくなります。

レッスンの注意点や月謝に関することを明確にしておかないと、やり方やタイミングに個人差が出てきて、対応の違いを強いられることで小さなストレスが積み重なっていきます。生徒や保護者側もどうしていいかわからず、戸惑っていることがあるかもしれません。

また、あらかじめ規約を決めておくことで、トラブルに発展しにくい生徒を自然と選ぶことができます。講師と生徒、双方が気持ちよくレッスンに臨めるよう、滞りなく運営できるルール作りをすると良いでしょう。

 

 

Point2.余裕を持ったスケジュール管理

 

何事にも通ずることではありますが、先を読んで余裕を持ったスケジュール管理をしていくことは、安定した精神状態を保つための大切な要素です。

切迫した中で指導をしていると、生徒のささいなミスも大きなもどかしさに変わって、強い言葉を浴びせてしまうことになりかねません。発表会やコンクールなどの曲決めや譜読みは早めに行い、気持ちに余裕を持って指導できるよう心がけましょう。

 

 

Point3.レッスンのオンライン化を検討する

 

低収入に苦しさを感じている人は、利益を増やすことが可能なオンラインレッスンにシフトしてみるのも一つの手です。映像や音声がつなげられる機材と鍵盤楽器、楽譜があればレッスンが行えるので、生徒を招き入れる空間作りなど、対面レッスンに必要な費用や手間はかかりません。

 また、長時間のレッスンに耐えられない生徒や発表会直前にレッスンを増やす場合など、短期間に複数回の指導を必要とする場面でも、移動時間などの負担なくレッスンを行うことができます。そういった面でオンライン化は、効率の良い運営で資金や精神的な負担を減らせる形態となっており、現状の不満を大きく改善することが期待できます。

 

さらに、生徒指導という枠にとらわれず「ピアノ講師になりたい」と考えている人向けに「開業や教室運営のノウハウを教える」という方向へ視野を広げても良いかもしれません。

あなたが現在、あたり前のようにこなしていることでも、未経験の人にとっては、それはお金を出してでも教えて欲しいことである可能性は十分にあり得ます。オンライン講座やオンラインスクールとしてコンテンツ化すれば、収益化も望めるでしょう。

但し、オンライン講座やスクールの立ち上げには、それなりに準備が必要です。講座の制作手順や運営方法、集客方法について詳しく知りたい方はこちらの記事も参照ください。

 

関連記事オンライン講座の作り方!選定から企画・販売まで全ステップ徹底解説

 

関連記事:オンラインスクールの作り方・始め方!構築から運営方法まで徹底解説!

 

このように、ストレスに対する対処法は一つだけではありません。自分の負担に合わせて様々な対策を組み合わせ、心地よくピアノ講師の仕事を続けていける未来を目指しましょう。

 

 

 

ストレスを抱えるピアノ講師のためのQ&A

 

最後にピアノ講師のよくある悩みについて、解決法を提案してまとめています。同じような悩みを感じている人はぜひ参考にしてみてください。

 

 

Q1 失礼な言動が目立つ保護者がいてストレスを感じています。どう対処したらいいのでしょう?

 

その言動がどういった理由から来るものなのか見極めてみましょう。

保護者が子育てなどの大変な時期にあり、余裕のなさから失礼な言動に映る場合もあれば、やっている内容自体に少し悪意が含まれていると感じられることもあります。

前者の場合、講師側があまり気に留めず丁寧に接し続けていると、時間が解決してくれることがあるかもしれません。もし、ある程度の時間をかけても改善の兆しが見られなかったり、後者の度が過ぎるような状況であれば、レッスンをお断りすることも視野に検討していく必要があります。

 

 

Q2 うちの教室に通っていた生徒が急に辞めて、近くの違うピアノ教室に通い始めたようです。どうしたら良かったのでしょうか?

 

もっと厳しく教えてくれる先生の方が合っている、いろんな先生の指導を受けてみたいなど、生徒が教室を変える理由は様々あります。時には、仲の良い友達と同じ教室に通いたいという理由で変えることもあるかもしれません。

人間同士の相性もあるので、割りきって必要以上に気に病まないことも大切です。もし、指導力不足でうまくいってなかったなど原因に心当たりがあれば、少しずつ自身のスキルアップなどで対応力を広げていくといいでしょう。

 

 

Q3 生徒の頃に「音楽レッスンは綺麗な恰好で行くように」と指導されてきました。講師になった今、服装はどの程度まで気を使わなければならないのでしょうか?

 

音楽を専門的に学んできた人は、一度は服装について言及されたことのある人が多いかもしれません。

基本的にカジュアル過ぎなければ、値段やスタイルにこだわる必要はありません。自分の負担にならない範囲で、いわゆるオフィスカジュアルのような、適度に整った服装であれば問題ないでしょう。

 

 

今回は「ピアノ講師はストレスが多いのか?」ということをテーマに、よくある悩みからその具体的な解決方法を解説してきました。もし、この記事を読んでも悩みが解決されなかった、あるいは直接相談してみたいという方は、無料カウンセリングも受け付けているので、こちらからご予約ください。

 

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